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国立(こくりつ)施設(しせつ)外国(がいこく)(じん)料金(りょうきん)値上(ねあ)げ、2031(ねん)導入(どうにゅう)是非(ぜひ)(かんが)える

文化庁(ぶんかちょう)は2026(ねん)1(つき)国立(こくりつ)美術館(びじゅつかん)博物館(はくぶつかん)外国(がいこく)(じん)入館(にゅうかん)(りょう)日本人(にほんじん)より(たか)設定(せってい)する「()(じゅう)価格(かかく)制度(せいど)」を2031(ねん)までに導入(どうにゅう)する方針(ほうしん)発表(はっぴょう)しました。訪日(ほうにち)外国(がいこく)(じん)急増(きゅうぞう)対応(たいおう)し、施設(しせつ)維持(いじ)管理(かんり)()確保(かくほ)する(ねら)いがあります。

()(じゅう)価格(かかく)制度(せいど)は、世界(せかい)(おお)くの(くに)(すで)採用(さいよう)されている仕組(しく)みです。ルーブル美術館(びじゅつかん)やアンコールワットなど、()国民(こくみん)外国(がいこく)(じん)料金(りょうきん)()ける施設(しせつ)(めずら)しくありません。税金(ぜいきん)維持(いじ)される公共(こうきょう)施設(しせつ)において、納税(のうぜい)(しゃ)である()国民(こくみん)優遇(ゆうぐう)する(かんが)(かた)には一定(いってい)合理(ごうり)(せい)があります。

日本(にほん)では2024(ねん)訪日(ほうにち)外国(がいこく)(じん)が3000(まん)(にん)()え、文化(ぶんか)施設(しせつ)利用(りよう)(しゃ)増加(ぞうか)一途(いっと)をたどっています。混雑(こんざつ)緩和(かんわ)収益(しゅうえき)確保(かくほ)喫緊(きっきん)課題(かだい)となっており、財政(ざいせい)(てき)持続(じぞく)可能(かのう)(せい)(たか)める施策(しさく)(もと)められています。外国(がいこく)(じん)料金(りょうきん)()()げは、増加(ぞうか)する観光(かんこう)需要(じゅよう)見合(みあ)った受益(じゅえき)(しゃ)負担(ふたん)実現(じつげん)目指(めざ)すものです。

一方(いっぽう)で、この制度(せいど)には慎重(しんちょう)意見(いけん)(すく)なくありません。外国(がいこく)(じん)差別(さべつ)との批判(ひはん)や、文化(ぶんか)交流(こうりゅう)障壁(しょうへき)になるとの懸念(けねん)指摘(してき)されています。また実務(じつむ)(めん)では、国籍(こくせき)確認(かくにん)方法(ほうほう)在日(ざいにち)外国(がいこく)(じん)(あつか)い、偽装(ぎそう)防止(ぼうし)など運用(うんよう)(じょう)課題(かだい)山積(さんせき)しています。

観光(かんこう)立国(りっこく)目指(めざ)日本(にほん)にとって、文化(ぶんか)施設(しせつ)重要(じゅうよう)観光(かんこう)資源(しげん)です。料金(りょうきん)設定(せってい)訪日(ほうにち)意欲(いよく)()ぐリスクも考慮(こうりょ)しなければなりません。価格(かかく)()をどの程度(ていど)設定(せってい)するか、サービスの(しつ)をどう(たか)めるかが、制度(せいど)成功(せいこう)(かぎ)(にぎ)ります。

この問題(もんだい)は、公平(こうへい)(せい)効率(こうりつ)(せい)のバランスをどう()るかという政策(せいさく)課題(かだい)典型(てんけい)(れい)です。(ぜい)負担(ふたん)受益(じゅえき)のあり(かた)公共(こうきょう)サービスの役割(やくわり)文化(ぶんか)開放(かいほう)(せい)といった本質(ほんしつ)(てき)()いが(ふく)まれています。(たん)なる料金(りょうきん)設定(せってい)(はなし)ではなく、日本(にほん)社会(しゃかい)価値(かち)(かん)()われているのです。

2031(ねん)までの5年間(ねんかん)は、制度(せいど)設計(せっけい)国民(こくみん)(てき)議論(ぎろん)(ふか)める期間(きかん)となります。海外(かいがい)事例(じれい)参考(さんこう)にしながら、日本(にほん)文化(ぶんか)政策(せいさく)にふさわしい仕組(しく)みを模索(もさく)することが(もと)められます。文化(ぶんか)へのアクセスと財政(ざいせい)両立(りょうりつ)という難題(なんだい)に、(わたし)たちはどう()()うべきでしょうか。

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